なんでも書いていい紙

「0→1」と「1→100」

Twitterのアンケートご回答いただきありがとうございます。個人的には予想通りかなーって感じです。僕はちなみに「作りたい」派の人です。

例えば僕は演劇が好きなんですが、観に行くと、確かにめちゃくちゃ面白いんです。ただ、「こんな凄いものを作った人たち、達成感やばいだろうな」とか「あの舞台からの景色気持ちいいだろうな」と思うことがよくあります。

僕はこんな感じだったので、正直みんなそんな感じなのかなと思ってました。つまり、「何か新しいものを0から作りあげるのが楽しい」のが当たり前、0→1が一般的なのかなと思ってました。

 


一方で、大学に入ってからどうもそうじゃなさそうだということにようやっと気づくのです。1→100の人たちです。僕の友達はめちゃくちゃ優秀な人がいっぱいいて、「こいつなんでもできるやろ」って思う人がいっぱいいます。仕事頼んだらクオリティめっちゃ高いし、ディテール凄いこだわるし。多趣味な人も多いです。

 

ただ、そんな人たちが結構口を揃えて言うのが「いや、0からは無理」ということです。


試しにこの質問をあらかじめ1→100っぽい友達にしてみました。そうしたら、その子の解答が結構面白かったのでかいつまんで紹介します。


曰く、

・0から作るのは楽しいと思う。


・新しいことを作るのも凄いことだと思う。それによって得られる満足感も大きいのだと思う。


・ただ、そこに至るまでの苦しいこととか大変なこともその分凄まじい。


・その苦労を考えると自分でやるのではなく、その結果を見て楽しむ方がよい。

 


「なるほど」って感じですか?「当たり前」って感じですか?

僕は正直これを聞いてこの友達は、めちゃくちゃ先を見通せてすごいなと思いました。計算がすごいというか。もちろん褒めてますよ。

僕は0→1の苦しい部分が見えていないのか、低く見積もりすぎているのかわかりませんが、そこをあまり重視したことはなかったです。

こんな話を日常的に友達にふっかける僕はなかなかヤバいですし、友達もよく毎回、こんな当たり前のことをこねくり回した話を一緒にしてくれるなと思います。

 


きっと、これは学問の世界にも言えて

・教科書とか論文を読むのが好き

・新発見をしていくのが好き

 


最終的にアカデミアで研究していくのはおそらく後者の人たちだと思うんです。よく「研究者は覚悟が必要だ」とは言われます。ですが、実際アカデミアの人に話を聞くと、もちろん大変だったとは言いますが、「それ以外最初から考えてなかった」とか「研究にハマった」とかあんまり「苦しい」部分にフォーカスする人は少ないように思います。もちろん学生の前でそんなこと言うわけないでしょうけど。

ただ、単純に学問が好きだったり、議論は好きだったりする人はめちゃくちゃ大切だと思いますし、そういう人たちを育てるようなのが大学の役割ですよね。

 


ちょっと脱線すると、研究室の先生方に、よく「なんでこの実験手順を授業で教えないんだ...こういうのを教えるべきなのに...」みたいなこと言われませんか?僕としては、そりゃ教えなくて当たり前だよねという感じがします。さっきの話だと、人生楽しむツールを増やすのが目的ですし...研究者の卵を育てるのが必ずしも正しいわけじゃないような気がします。

そう考えるとなんだか研究室も社会も対象が違うだけで「役立つこと」を求めてるのは変わんないのかな...

 

 

さて、脱線を終わりにして整理すると


・参加者タイプの人は、どっちかっていうと1→100の人が多い気がする。

・企画者タイプの人は0→1の人が多い気がする。

・参加者タイプの人は、趣味として楽しいことを楽しみがち。

・企画者タイプの人は、趣味以上のこととしてがっつり入り込みがち。


というところかなと思います。

当たり前過ぎますが、今回アンケートも取って、友達とも話せて、かなり僕の中では整理されたのかなと思います。思いついたらまた追記するかも。

 


ではっ。