なんでも書いていい紙

生物物理若手の会 夏の学校 レポ①

「#bpss2018 ってなんじゃい。」

 


ここ数日の僕のツイートにはだいたいこんなハッシュタグが付いていたと思います。

実は8/27~8/30の4日間、岐阜で行われていた生物物理若手の会 夏の学校に参加してきました。

 

生物物理(biophysics)若手の会夏の学校(summer school)2018で#bpss2018です。僕の中では割と世界が急に8倍くらいに広がった感覚なので、これは忘れないうちに書かなければ、広めなければという事でわざわざこのためにはてなブログ始めました。ひぃー

 


そもそも「生物物理」ってなんでしょうか。

ウィキペディアさんによると

 


「生物物理学(英: biophysics)は、生命システムを物理学と物理化学を用いて理解しようと試みる学際科学である。生物物理学は、分子スケールから一個体、果ては生態系まで、全階層の生物学的組織を研究対象とする。」

 


だそうです。

つまり物理を使って生物を理解しちゃおうぜって言う学問で、具体的にはx線結晶構造解析とか分子動力学シュミレーションとかNMRとか…とにかく多岐に渡っていて、正直どこまでが生物物理なのか明確には言えません。

 

 

さて、今回参加した夏の学校ですが、簡単に言ってしまえば

 

「生物物理に興味のある学部生、院生、研究者の交流会」

 

です。学部生も僕の他に何人もいたんですが、僕と同室になった人はたまたま全員院生でした。

年齢層も幅広ければ僕のような生命科学系から、化学系、物理系、医学系、情報系、数学系…とそのバックグラウンドも幅広く、いかに生物物理が学際的な分野であるかを思い知らされました。

 


今回この生物物理若手の会 夏の学校(以下夏学)に参加した理由は大きく3つあります。

 


一つ目がなんか面白そうだったから。

もともと物理は(できないくせに)好きでした。物理を使って生物を解析できるってロマンがあると思いませんか?より生物に規則性が見出せそうっていうか。とにかく実体が分からなかったので、詳しい人に聞いちゃった方が早い!くらいのノリです。

 

 

二つ目が同世代の人たちから刺激を受けたかったから。

普段自分は結構なあなあ学生生活を送ってしまっています。夏学、いわば学会にわざわざ来るくらい向学心がある人達を見てみたい。そのへんの怖いもの見たさでの参加でした。

 

 

三つ目は危機感です。

僕が所属する北海道大学理学部生物科学科生物学専修分野は「生き物」を取り扱うところで、基本が個体レベルで一番ミクロで細胞集団です。寝ても覚めても生物で、物理・化学・数学などの他の自然科学にはほとんど触れません。

楽しいけど果たしてこれでいいのだろうか?生物の知識だけで、本当に生命の核心に迫っていくことは出来るんだろうか?そういう危機感のもと、たまには他の分野にも触れてみようと思ったわけです。

 

 

次の記事から具体的にどんなことを勉強したのか、そして自分なりに考えたことを紹介していきます。